全日警

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サーマルスクリーニング

Object_Detection_and_Tracking

SCYLLA AIは、皮膚の温度を非接触・連続的に監視することを可能にするサーマルカメラで使用することができます。AIを利用した統計的な分析を行うことで、今まで以上に精度を高めることができます。

サーマルスクリーニング


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温度を分析するAI

通常の赤外線カメラのサーマルスクリーニングでは、カメラに映る人物の皮膚温度を1度測定し、一定の体温を超えた場合のみアラートを出す仕組みのものが多いですが、SCYLLAでは、カメラが測定できない場合(例えば、人が顔全体を覆う被り物をしている場合)、アラートを送信します。また、測定は一度行うだけではなく、カメラの画角に入った人の皮膚温度を複数回測定します。SCYLLAは、すべての訪問者の平均温度を考慮し、一日のうちで起こりうる変動を補正します。
Scylla Thermal Screeningモジュールを有効にすると、人が顔にマスクをつけているかどうかもチェックも可能です。マスクがない場合、警告が出され、さらにSCYLLAの顔認識モジュールを使って、警告をパーソナライズし、ルール違反者へダイレクトに警告を転送することも可能です。
このシステムは、スマートな統計分析に基づく自動セルフキャリブレーションを使用しており、日中に起こりうる変動に対応し、それに応じて値を調整します。

SCYLLAのサーマルスクリーニングが選ばれる理由

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●非接触でのサーマルスキャンが可能。
●AIにおけるセルフキャリブレーションで精度が向上
●WEBとモバイルアプリによる自動アラート機能
●工場などの工業施設での異常温度検出に有効活用
●集中管理型のアーキテクチャ

検知サンプル動画はこちらから

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●サーマルスクリーニング
  外部サイトへ移動します。(vimeo)
各モジュールごとの検知動画を公開しております。

●SCYLLAの紹介
  外部サイトへ移動します。(vimeo)
SCYLLAのユースケース動画を公開しております。

FAQ

  • SCYLLAサーマル・スクリーニングは、測定精度を上げるために、主にどのようなアルゴリズムやアプローチを使っていますか?
    SCYLLAは、3つの主要な精度向上アルゴリズムを使用しています。
    a. スマートターゲティング。SCYLLAサーマル・スクリーニングのコアであるコンピュータ・ビジョンは、熱測定を行う必要がある領域を推定するために利用されています。人の顔など、関連性のある物体だけをターゲットにするため、そのエリアにある無関係な物体による誤った計測を排除します。測定に大きく貢献するのは、目と目の間の距離です。
    b. SCYLLAサーマル・スクリーニングは、AIを搭載した独自のアルゴリズムを用いて、最終的な温度数値を導き出します。単一ピクセルの値や、多くの実験やテストで精度が低いことが証明された単純な平均/最大値計算には依存しません。最も重要なことは、SCYLLA AIビデオ解析は、一人当たり数回の測定によって成り立っていることです。それを正確に実現するために、測定領域を通して人物を追跡し、各フレームで測定します。そして、システムは、レポートする前に、取得した値の統計的な整合性をチェックします。このように、システムは各値を自己検証するインテリジェンスを備えています。
    c.オートセルフキャリブレーションを搭載しています。 オートキャリブレーションとは、現在の平均・標準温度を動的に導き出し、それを超える値を検出する独自のアルゴリズムです。
    Thermal_Screening_3
  • 検出可能な最大距離はどのくらいですか?
    正確な測定範囲は、使用するカメラの仕様に依存します。また、測定を制限する最小距離も存在します。これらのパラメーターは、レンズや解像度など、赤外線カメラの様々な技術的部分に依存します。
  • SCYLLAサーマル・スクリーニング・システムは、どのように機能しますか?
    SCYLLAサーマル・スクリーニング・システムは、4つのフェーズで動作します。検知、分析、識別、通知です。
    1. 検知 高解像度カメラの前を人が歩くと、従来技術と赤外線カメラの技術で同時に数十枚の画像を撮影し、皮膚温度の上昇、顔面マスクの使用、適切な距離感などを探ります。
    2. 分析 SCYLLAサーマル・スクリーニングは、受信したすべてのデータを瞬時に処理し、38℃(100.4°F、設定可能)以上の皮膚温度の上昇、適切なマスクの使用、ソーシャルディスタンスのプロトコルを探します。 異常な温度が検出されると、アラームが作動し、ローカルに通知されると同時に、別エリアのモバイルデバイスに警告が送信されます。
    3.識別 顔認識技術により、撮影した画像を自動的にスキャンし、内部データベースに登録された従業員、訪問者、業者の画像と照合します。
    4.通知 検知ポイントをスタッフが監視していない場合、システム通知がモバイルデバイスや選択した通知手段に即座に送信されます。これにより、セキュリティ担当者または指定されたスタッフは、直ちに違反行為を特定、発見、対処し、特定された人物を隔離して追加の熱スクリーニングを実施することができます。
  • SCYLLAサーマル・スクリーニングはどのような赤外線カメラに対応していますか?また、どのような要件がありますか?
    SCYLLAサーマル・スクリーニングは、カメラに依存しません。様々な赤外線カメラメーカーと連携しています。必要条件としては、2波長カメラ(可視+熱チャンネル)、熱放射測定機能(単なる熱画像ではなく)、熱の生データへのアクセスなどがあります。
  • サーマル・スクリーニングは屋外で使用できますか?
    いいえ。SCYLLAサーマル・スクリーニングは、屋外での使用は想定していません。測定ハードウェアと測定対象が理由です。すべての赤外線カメラ使用は、屋内の制御された環境でのみ使用することを制限しています。
    皮膚温度は環境要因(日差し、寒さなど)に大きく影響されるため、屋外で測定した場合、実際の皮膚温度を正確に反映することはできません。一般的に、測定場所は直射日光、強い外気、エアコンの風が当たらない場所で行う必要があります。
  • サーマル・スクリーニングは、ガラスやプラスチックを透過して見えますか?
    いいえ。熱放射計はガラスやプラスチックに吸収される近赤外線を記録することで動作します。従って、測定値は被写体とカメラの間にあるほとんどの媒体(たとえ視覚的に透明なものであっても)の影響を受けます。また、水や湿気も赤外線を吸収するため、空気中の湿度も考慮する必要があります。
    一般的に、サーマル・スクリーニングを使用する場合、「湿度95%以下」という環境要件があります。
  • SCYLLAサーマル・スクリーニングのアラートはどのように通知されるのですか?
    アラートは、3つの方法で通知を受け取る事が出来ます。Scyllaウェブベースのダッシュボード、Scyllaモバイルアプリケーション、Eメール通知です。
  • SCYLLAサーマル・スクリーニングが提供するモニタリング機能を教えてください。
    サーマルスクリーニングは、測定者がマスクをしているかどうかを検知し、警告を出します。また、ソーシャルディスタンスルールが設定されている場合は、その監視を行うことができます。
  • 集中監視を行う主なメリットは何ですか?
    集中監視を行うメリットは、コストの削減とメンテナンスの簡素化です。インストール、セットアップ、アップデート、トラブルシューティングを一箇所で行うことができます。さらに、サーバーは保護された「監視本部」に置かれ、データは安全、非公開、かつセキュアに保護されます。
  • 屋外から屋内に入った後、どのくらい待てばよいのでしょうか?
    屋外の気温と屋内の気温の差など、いくつかの条件によって異なります。気温差が大きいと、待ち時間は長くなります。また、人が待っている状況も重要で、比較的気温の高い場所で待機するのであれば、空調の効いた涼しい室内環境と比較して待ち時間は長くなります。特定の屋外条件下で手持ち温度計で温度を計測し、それを考慮した設定する事が必要です。
  • クラウド版はありますか?
    クラウド版の提供は可能です。オンプレミスとクラウドのどちらを選択するかは、お客様のご予算に応じて決定してください。無料デモセッションをお申し込みいただければ、両方のオプションの総運用コストを確認することができます。
  • 顔が覆われていても、体温を検出できますか?
    マスクをしていて、正面から顔が見える状態であれば、体温の測定に支障はありません。しかし、呼吸器などの保護具で顔全体が覆われている場合は、正確な測定ができない場合があります。
  • ローカルネットワークでの要件は何ですか?
    ローカルネットワークの要件は、いくつかの要因に左右される指標を持っています。簡単な目算は下記になります。
    ネットワーク内のカメラ台数・映像ストリームの帯域幅。
    通常、帯域幅は3~6Mbs程度です。これらのカメラが別途監視用に使用される場合は、帯域幅を2倍にすることを検討してください。大まかな計算としては、カメラ1台あたり15Mbpsを目安にしてください。
    次にLANまたはWifiでの接続になりますが、ほとんどの赤外線カメラはLAN接続のみです。Wifi接続が提供されていることはほとんどありません。スループットが低下すると、カメラの自体の機能だけでなくソリューション部分でも問題が発生するため、有線接続を強く推奨しています。ネットワーク要件の詳細については、お問い合わせください。
  • SCYLLAサーマル・スクリーニングはGDPRとCCPAに対応しているのでしょうか?
    はい。SCYLLAシステムはGDPRとCCPAに対応しています。リアルタイムのストリーミングに基づき分析を行っています。
  • ほかの設定やモジュールは、感染症が蔓延した後、どのように活用できますか?また、御社が提供する他のセキュリティ・ソリューションと組み合わせることは可能ですか?
    はい。サーマル・スクリーニングは、SCYLLAの他のソリューション(物体検知、境界侵入検知、異常検知と行動認識、顔認識、その他多くのセキュリティ・ソリューション)と組み合わせることが可能です。デモセッションをリクエストしてください。SCYLLAの他のソリューションは、Scyllyサーマル・スクリーニングと同じサーバーで動作し、2スペクトルカメラの映像も分析に使用されます。
  • サーマル・スクリーニングは、すべての検査場に係員を配置する必要がありますか?
    いいえ。Scyllyサーマル・スクリーニングは、ダッシュボードやモバイルアプリに通知を送るアラートを使用して、有人・無人の両方の検査場に対応しています。